食事誘発性熱産生の炭水化物、たんぱく質、脂肪の割合

食事誘発性熱産生により、炭水化物とたんぱく質と脂肪という3つの栄養素は、カロリーとして体に吸収される割合が異なります。

炭水化物だけを摂取すれば、その摂取カロリーの6%が食事誘発性熱産生として熱エネルギーで消失します。炭水化物による摂取カロリーの94%のみのカロリーが体に吸収されるというわけです。

たんぱく質の場合は食事誘発性熱産生により熱エネルギーとして消失する割合が30%、脂肪は4%です。

よって、脂肪をできるだけ控えながらたんぱく質を多めに摂取するような食事メニューにすれば、表記上のカロリーを減らさなくても実質的な摂取カロリーを減らせるわけです。

脂肪は減らし気味の方が体にもよいですが、魚の脂肪は適度に摂取した方がよいでしょう。なぜなら魚の脂肪を摂取すると科学的な観点から食欲が抑えられるようになり、食べ過ぎが自然と減ってダイエットが有利になるからです。牛や豚などの動物性の脂肪は逆に体を太る体質に変えてしまいます。

また、炭水化物も控えすぎはよくありません。炭水化物を摂取すると痩せる腸内細菌という腸内のビフィズス菌や乳酸菌が増えるので、これもまたダイエットを有利にします。痩せる腸内細菌は食物繊維を摂取しても増えるので、ご飯を普通に食べながら食物繊維が多いおかずを食べるとよいでしょう。

痩せやすい三大栄養素の摂取割合としては、脂肪を減らしながら炭水化物とたんぱく質の摂取割合を増やすことが理にかなっているでしょう。